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みなみらんぼうのスローライフ
2003年〜2005年まで日経新聞夕刊に大好評
連載された“みなみらんぼうのスローライフ”が
帰ってきました。
ある人はなつかしく、又ある人は新鮮な共感を持って
らんぼうワールドをお楽しみください。
 昨年ネパールのランタン谷を旅したとき、4500メートルの無名峰にみんなで登った。
そのとき一緒だった松本浩次郎さん(74)に「来年僕は還暦記念でモンブラン(4807メートル)に登る予定です。
一緒に行きませんか、ここよりあと三百メートル高いだけですよ」と誘った。
断ると思ったら松本さんはニコリと笑い「モンブランですか、いいですね」と同意した。
 松本さんとお会いしたのは、カナダのロッキー山脈のトッレキングでだった。
「私は松本浩次郎です。
幸四郎は弟、というのはウソですが」という、おなじみの自己紹介で印象に残った方だ。
その後、らんぼう隊として、ニュージーランドやピレネー、そしてネパールの山などを一緒に歩いた。
 久しぶりにお会いすると「昨日までカナダでスキーをしてました」とか「パリに散歩に行って来ました」などグローバル感覚に
優れた、とてもダンディーな生き方をされている。
だから年も取らない。外国に行っても特に言葉が達者というわけでもないのに、進んで外国人の中に入ろうとする。
相手が女性だとなお積極的になる。
 毎朝ニ時間歩いてモンブランに備えた松本さんだが、唐松岳での雪山訓練では、アイゼンが合わず一苦労。
思わず「私にも行けるのでしょうか」と弱音が出た。
「我が家にモンブランのビデオがあります。
見に来ませんか」と誘った。
松本さんは試験前の中学生のように、無心でビデオに見入っていた。
 そして岩と氷と雪のモンブランである。
曇り空だったが、ほぼ無風という好条件に恵まれ、まず先行隊の女性陣が次々に登頂。
中ほどに出発した僕が白く輝く頂に立ったときには、神懸かり的に青空が広がった。
記念撮影をしていたら、雪陵に松本さんが来た」そう思ったとき、僕の目に涙がにじんだ。
「夢のようですね」というと松本さんもこだまのように「夢のようです」と息を弾ませた。
こうして僕らの74歳は、モンブランをやっつけた。たいしたものである。
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