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みなみらんぼうのスローライフ
2003年〜2005年まで日経新聞夕刊に大好評
連載された“みなみらんぼうのスローライフ”が
帰ってきました。
ある人はなつかしく、又ある人は新鮮な共感を持って
らんぼうワールドをお楽しみください。
 東京杉並区八丁にある小貫(おぬき)聡明さん宅を、いつからか“八丁庵(あん)”と呼ぶようになった。
ここに職業年齢バラバラな男女が集まって、花見会とか月見会などをやっている。
 元々は、“温泉友の会”というのがあり、中江洋之会長のもとに、このコラムのイラストを描いている三浦康博君なども
会員として、温泉巡りをしていた。
6年前に小貫さんの母親が亡くなって、八丁庵は彼らのたまり場になった。
 温泉友の会の温泉巡りには、僕も一度参加したことがある。
一見スローライフ的でのどかな感じがするが、一日に四つも五つも温泉をはしごするので、慌ただしくて全く落ち着かない。
僕は二湯入って「外で待っているよ」とやめてしまった。
中江会長も「九百湯は入ったかな。
でも最近バカバカしくなった」と意気が上がらなくなり、仲間と集まって飲むだけで満足するようになった。
 その日集まった男女の職業は植木屋、テキスタイル、文具会社営業、レコード会社社員、元銀行員、イラストレーター、
元出版社社員、作曲家そして僕といったあんばい。“月見会”という名目で集まったのだが、この台風接近で雨である。
それでも委細構わず、宴会は筋書きのないドラマのように進行して行く。
 この夜はまず鹿島アントラーズ対ガンバ大阪の試合をテレビ観戦しながら飲む。
僕はアントラーズファンで試合に集中したいのだが、中江会長は車の買い替えを決定したとかで、そばで車の話ばかりする。
阪神ファンの彼はサッカーなど目に入らないのだ。
試合はもつれてとうとう勝てる試合を引き分けてしまった。
 次に高田渡のDVDを見る。
小貫さんがケーブルテレビで放映されたものを、録画していたのだ。
高田渡はひょうひょうとしていながらも、強烈な個性を放つので、改めて偉大さを痛感した。
なかなか得がたいフォークシンガーだった。
 焼酎の瓶がころがり始めると、僕をはじめ多くは帰宅するが、中江会長らは泊まり込みだ。
小貫さんには迷惑のかけ通しだが、八丁庵の集いではいつも心が癒される思いがする。
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