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みなみらんぼうのスローライフ
2003年〜2005年まで日経新聞夕刊に大好評
連載された“みなみらんぼうのスローライフ”が
帰ってきました。
ある人はなつかしく、又ある人は新鮮な共感を持って
らんぼうワールドをお楽しみください。
 アマゾン支流をさかのぼった、ボリビアのリベラルタという町に、テレビの取材で滞在したことがある。
この町にも日系の人々がいた、情報提供や食事、通訳などで大変お世話になった。
僕の出番が滞りなく終わり、他のスタッフとは別に、一足早くA君と二人で帰国の運びとなった。
 現地の旅行社が手配した切符を持って、地球の裏側から日本に帰るにはいかにも心細い。
以前にも荷物が行方不明になり、3日たってからホテルに届いた。
南米では、ほとんど英語が通じない。
 このときはサンタクルスとコチャバンバで乗り換え、ペルーのリマに降りて一泊。
翌日、マイアミ経由で日本に戻る予定だ。
A君はほとんど英語が話せず「らんぼうさん、頼むよ」としなだれかかるが、僕とて同じようなものだ。
 悪い予感はコチャバンバ空港で当たった。
リコンファーム(予約確認)がされていなかったため、リマまでの席がキャンセルされていた。
カウンターの女性は頑として譲らず、「私はあなたの英語がわからない」と引っ込んでしまった。
僕とA君は異国の空港で途方に暮れてしまい、ベンチにへたり込んだ。
 そのとき、女神ならぬ日系の尼さんが僕らに近づいて来て「どうかしましたか」と声をかけた。
何と僕らがリベラルタでお世話になった女性で、用事で同じ飛行機で来たらしい。
事情を話すと尼さんは、タバコを吸っているA君に「もっとタバコある?」と聞いた。
A君は妙な顔して、1本出そうとすると「箱ごとちょうだい」と新しいセブンスターをつかんだ。
 尼さんがタバコを・・・と思っていたら、スタスタとカウンターの前に行き、なにやらスペイン語でやり取りしていたかと思うと、
手に持ったタバコをカウンターに滑らせた。
そのタバコが係の女性の手に消え、交渉は成立した。
僕らのリマまでの切符が渡された。
「何て言ったんですか?」と聞くと、「大事な教会のお客様に何てことするの」と言ったのだとか。
ともあれ、地獄に仏ならぬ尼さんに会い、僕らは無事に帰国することができた。
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