みなみらんぼう 公式サイト
みなみらんぼう オフィシャルサイト
みなみらんぼう みんなの広場
みなみらんぼう 公式サイトのTOPへ
プロフィール
これまでに出版された書籍
これまでに販売されたCD
お問い合わせ先
ともだちの輪リンク
サイトマップ
みなみらんぼう 一歩二歩散歩 みなみらんぼう スローライフ
みなみらんぼう 青春の道標
みなみらんぼうのスローライフ
2003年〜2005年まで日経新聞夕刊に大好評
連載された“みなみらんぼうのスローライフ”が
帰ってきました。
ある人はなつかしく、又ある人は新鮮な共感を持って
らんぼうワールドをお楽しみください。
 山荘を持ちたいと願う人の多くは、ペットを飼いたいと思っているようだ。
ペットは何かと言うと、だいたいが犬である。
こんなわけで僕の山荘周辺でも犬を連れて散歩している人が多い。
犬連れだと子連れと同じで相手に警戒感を与えない。
見知らぬ人と出くわしても“近所の人だな”と思い、犬の名前を尋ねて親しくなったりする。
犬は親善大使でもある。
 14年前僕のログハウスを建てた、ビルダーの大山秀二さんは、いつも忠治という犬と一緒だった。
シェパードとの混血種だったので、大柄だが優しい性格の犬だった。
大山さんが独身なので常に工事現場を一緒に渡り歩いた。
 若いころの忠治は颯爽(さっそう)としていて、大山さんがバンの扉を開けるのももどかしく、現場に飛び降りて見回った。
誰が施主だか分かるらしく、その前に行くといんぎんに挨拶(あいさつ)するそぶりを見せたものだ。
車に乗るのに慣れているせいで、車を怖がらず逆にそのせいで、二度交通事故に遇っている。
大山さんは、「バカなんだか人がいいんだか、人間を信用し過ぎるんですよ」とボヤいていた。
 野良猫には飛びかかって行くのに、我が家のモモがベランダにいても忠治は「おや、お嬢さん。
お元気そうで」などという調子である。
 先日山荘の前に大山さんのバンが止まった。
いつものように忠治の声がしないので聞くと、老衰で亡くなったという。
大山さんは一遍の鎮魂歌を見せてくれた。
読めば目頭が熱くなりそうな、忠治への感謝と愛がつづられていた。
忠治は大山さんの立派な伴侶だった。
 今年も暮れが近くなったと思ったら、動物救済活動に尽力しているマルコ・ブルーノさんから「喪中につき年末年始の
ご挨拶遠慮申し上げます」のハガキが来た。
犬のドンが18歳で亡くなったということだ。
「紀州犬のドンは荒川河川敷で捨てられた後、私を主人に選び心をささえてくれた」とある。
一種のシャレだろうが、そうとばかり言えない人間と犬の深い交流と絆(きずな)が感じられる。
17.南米で出会った「女神」 > スローライフの目次へ > 15.大相撲 若手に注目