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みなみらんぼうのスローライフ
2003年〜2005年まで日経新聞夕刊に大好評
連載された“みなみらんぼうのスローライフ”が
帰ってきました。
ある人はなつかしく、又ある人は新鮮な共感を持って
らんぼうワールドをお楽しみください。
 はどうだか分からないが、僕がシンガーソングライターとして、世の中に出た1973年は、年間で新人歌手が
662名誕生した。そのほとんどは数曲、あるいはたった1曲で消えていったりする。
無印だった僕が還暦まで歌って来られたのは、ちょっと考えられない出来事だった。
 先日千葉県の茂原市の友人を訊(たず)ねた。
名前を生松義久さんといって、彼も僕と同じディレクターの下でレコードを出した。
今は茂原の駅近くで「ZigZag」というステーキハウスをやっている。
長い無沙汰(ぶさた)が気になり、遠慮がちに電話を入れると「うまいステーキ食わせるからすぐ来てよ」と喜んでくれた。
駆けつけるとゴマ塩頭にコック服姿の生松君が、ニコニコ笑って迎えてくれた。
20年のブランクが一瞬で埋まった。
 店にはマイクスタンドなどが置いてあるので「たまに歌っているのか?」と聞くと「ああ、つい最近大網市でコンサートをやった
ばかりだよ」と意気軒昂(けんこう)だった。
「昔より声が出るようになったよ。
男は50過ぎないと駄目だね」とまでいう。
店が成功し、2人の息子さんも立派に育ち、そうした自信が、発言などにも反映される。
歌にも説得力が出て来たのだ。
 「らんぼうさん、いい詩を書いてよ。
いい詩ほど気持ちを込めて歌えるんだから」と、矛先が僕に向かって来た。
ジグザグ自慢のステーキをいただきながら、ビールを飲んでいると、「そうだ、俺茂原市の西陵中学の校歌作ったんだ。
ちょっと聞いてよ。」そういいながらもうギターを抱えている。
〜緑の丘にこだまする
 我らが熱き歌声は
 天まで届け永遠に
 汗と涙に希望を見て…
青春がギッシリ詰まったような、ハートフルの歌声だった。
ああ、彼は前を見て、しっかり人生をやってるんだ、と思い胸が熱くなった。
レコードは売れなかったが、トライした体験が人生に生かされている。
「そのうち一緒にコンサートやろうよ、らんぼうさん」と、すっかりハッパをかけられてしまった。
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