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待望のみなみらんぼうの新コーナーです。
不定期ですがお楽しみに!

       
第6回
愛すべきいびきのAさん
  Aカメラマンから絵葉書が来た。残雪の北アルプスで、スキーを
楽しんでいるらしい。
「そのうちまた一緒に山に行きましょう」と書いてあった。
Aさんとは長いことコンビを組んで、雑誌や新聞に山の記事を
書いたものだ。 Aさんといえば、まず思い出されるのが豪快な
いびきである。山小屋に入ってちょっと食前酒を飲んだりしている
と、突然ゴオーッと犬がうなったような音がする。
何だ?と思っていると、早くもAさんは膝に顔を埋めて寝ている
のである。
そう、彼は酒が弱い、ちょっと舐めただけでこうなる。
しかし周りの女性たちは寛容なもので「うちの主人のほうがすごいわ」などといって、くすくす笑っていたりした。
しかし彼女らはAさんのいびきのすごさを知らない。
ある山では同じテントに寝たんじゃ、一睡もできないかもしれない
、と怖気づいた僕は、個人用のテントを背負い、少し離れて一人
で寝たのだったが、Aさんのいびきはテント場中に轟いていた。
これでは熊も近づかない。
 さて山小屋の話だ。男どもがAさんのいびきがどうのこうのと嫌う
のを、女性たちが気の毒がり「私たちの部屋にもう一人寝られる
から、こっちで寝たら」と勇気ある発言をした。「じゃそうしようかな」
とAさん、男どもは「色男」などといって布団を運ぶのを手伝った
のである。
 明朝トイレに行く途中、女性陣の部屋のドアが開いているので
覗いたら、何とAさん一人で寝ている。
女性はどこにいったんだろうと思ってみると、布団部屋の前の廊下に一人、中に三人が丸くなって寝ていた。
 「どうしたの、こんなところで?」と聞くと、「だってAさんのいびきがもの凄くって、眠れないから、
夜中に集団疎開してきたの」といってあくびをした。
 この日以来、Aさんのいびきは伝説になった。
あるときは「いびき豪傑」を名乗るBさんと対決したが、Bさんは
翌朝「昨夜は一睡もできませんでした」と嘆いたとか。
久しぶりのAさんの葉書には「最近いびきが小さくなりました」と
あったが、どうだか。

  ALSOK情報誌 安心サポートマガジン「Always」より
ALSOK情報誌 安心生活サポートマガジン「AIways」より
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